院長は日本アンチエイジング歯科学会、日本抗加齢医学会に所属。
院長紹介
院長 田中 伸子(たなか しんこ)
●経歴
昭和60年3月 | 東京歯科大学卒業 |
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昭和60年4月 | 大津デンタルクリニック(東京都港区南麻布)に勤務医として歯科診療に従事 |
昭和60年7月 | 敬愛歯科医院(東京都港区虎ノ門)に勤務医として歯科診療に従事 |
平成元年10月 | 田中歯科に勤務 |
平成10年4月 | 田中歯科の院長に就任、現在に至る |
平成12年~ | 津市母子保健懇話会委員委嘱 |
平成15年4月 | 田中歯科の診療所を新築完成 |
平成19年~21年 | 津市すこやか親子懇話会委員委嘱 |
●卒業研修
●所属学会・所属団体
日本抗加齢医学会 | 日本アンチエイジング歯科学会 |
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Q.どうして歯科医師を目指したのですか?
セラピストの道も考えていました
私の母の喜英子は、昭和33年に田中歯科を設立しました。2歳で父を亡くした私にとって、歯科医師になることは人生の必然といえるものでした。
しかし私にその自覚が芽生えるのは遅く、東京歯科大学に入ってからダンスやジャズバレエなど情熱を燃やし、勉学の面では心理学やセラピストに強い関心を持っていました。
でも「どうせやるなら上を目指そう」という向上心も、常に頭の片隅にありました。
転機は卒業後にありました。
まず、勤務先の大津デンタルクリニック広尾の大津先生に当時の先進的な医療を学ぶ中で、歯科医師として地域医療に貢献する使命を教わりました。
次に、敬愛歯科医院の六本木分院で院長として勤務。4年間、本院の池田克己先生に薫陶を受け、歯科医師としての成長を見守っていただきました。
恩師の2人から学んだことは「種子の力が強ければ、場所がどこでもオリジナルの花を咲かせられる」ということです。
その後、故郷の津に戻り、1995年に母の跡を継いで田中歯科の院長に就任。現在に至っています。
Q.審美治療に強い思い入れがあると伺ったのですがそれはなぜですか?
患者様の人生が変わるくらい明るくなった
エイジングケア医学という領域は、まだまだ社会的に認知度が低く、関心のある方々や医療関係者であっても、「若く見られるための美容医学」としか理解されていないようにも感じます。
私は一言で言うと、エイジングケア医学とは幸福な人生を送るための医学だと理解しています。
医療は、病気を治すためにありますし、病気にならないように予防するためでもあります。
しかし、病気にフォーカスする観点から健康長寿にフォーカスする観点に立ち位置を変えたときにエイジングケア医学という領域ができてきたのだと思います。
日本はいまや長寿大国です。しかし、統計調査すると「健康長寿大国ではない」のだそうです。長寿であって、かつ健康に人生を全うし、あるいは、なんらかの病を得てはいてもじょうずに体を自己管理し感謝とともに人生を終えるということが、幸福な長寿社会の在り方であると思います。
私は幼少時から父を病気で亡くしたり、自分が病気を得たりして、生老病死について考えさせられる出来事を多く経験してきました。そして、この世の法則とも言える生老病死は、ポジティブにとらえると、健康と幸福を、より感謝して捉えるきっかけでもあるのだと思うようになりました。
たとえば病を得たときに、ただ医療を受けて治ったら終わりではなく、その病のきっかけになった生活習慣を見直し、治療とともに今度はより健康に生きる習慣や体に対する配慮を獲得し、維持する、また老化を意識したらその老化のきっかけとなった生活習慣を見直すということが、ポジティブにとらえることになります。
そして生活習慣というのは、心の在り方から形成されるものでもありますから生活習慣を見直し改善することは穏やかで明るい心のありかたにも通じ、家族をはじめとした人間関係がよくなり、幸福な人生へとストーリー展開することにもなり得ます。
まさにこれがエイジングケア医学の考え方であるのです。
審美治療について
女性としてはやはり、美しくありたい、若々しくありたいというのは永遠のテーマです。歯の欠損や歯並びの悪さ、歯の着色などがコンプレックスの原因となって精神的健康や、社会活動に、支障をきたすことも少なくありません。この悩みを解決するお手伝いができたときに患者様の表情だけでなく容貌全体がみるみる魅力的に変貌を遂げ、人生が飛躍的に明るく拓けていくのを数多く目の当たりにしてきました。
その患者様の喜びをスタッフとともに喜べることは、やめられない幸福感を感じさせてくれるのです。
義歯(入れ歯)について思うこと
まさにこの部分は、わがクリニックの強みかもしれません。私自身が恥ずかしながら医者の不養生で、歯の欠損、それに伴う顎関節症、咀嚼障害かみ合わせの歪みによる不定愁訴や頚椎症などを経験しています。
歯の欠損には、インプラントによる治療が最もその悩みを解決する最高の方法だと思いますが、どうせなら、患者様の悩みを同悲同苦で経験しながらその解決を図っていこうと、各種の義歯装着の実験期間を経て、インプラント治療に移行しました。
なので、患者様の訴えや細かい希望を可及的に追求することが自然にできるのです。
また、さまざまな理由によってインプラント治療を断念したり、保留している患者様にも、あきらめないで満足度の高い義歯治療を提供すると、これもまた患者様の人生が好転して前向きに若々しくなられていきます。
こうしたことから、歯科治療で、エイジングケアに貢献することができるのだという確信を得ております。今まであきらめていたり、後回しにしていた口腔の健康回復、健康維持に、今一度取りくんでいただくことで、多くの方々の健康と幸福に少しでもお役にたてればそれが歯科に携わる医療者たちの幸福でもあると思うのです。
日本抗加齢医学会認定専門医、日本アンチエイジング歯科学会認定医について
私は、日本抗加齢医学会と日本アンチエイジング歯科学会に所属しています。
「健康で寿命を全うするのが、医療のあり方である」というのが、私の信念です。
日本抗加齢医学会と日本アンチエイジング歯科学会の理念は、まさに私の信念と合いたしています。それは、2歳で父を亡くした経験によるところが大きいかもしれません。
加齢に伴って人生の幅が狭くなるのは悲しいことです。医療の力で、すばらしい人生を送っていただきたい。医療は、人を幸せにするものでないといけないのです。
患者様には抗加齢やエイジングケアを「すばらしい人生の入り口」として捉えていただき、前向きな生き方を送っていただきたいと思っています。