お口から始める健康長寿 見逃せないオーラルフレイルのサインと対策


お口の衰え、見逃していませんか?「オーラルフレイル」とは

「オーラルフレイル」という言葉を聞いたことがありますか? これは、加齢や病気によってお口の機能が少しずつ低下していく状態のことで、「口腔機能低下症」とも言われます。様々な病気から体を守るために大切なポイントは、「オーラルフレイル」を予防することです。

知らず知らずのうちに進行する? オーラルフレイルのリスク

年齢を重ねることや病気に加えて、私たちの生活習慣もオーラルフレイルのリスクを高める可能性があります。

なぜでしょうか?私たちは、人との関わりの中で幸せを感じることが多いですよね。例えば食事。一人で食べるよりも、みんなで囲んで食べる方がずっと楽しく感じませんか?

会話をしたり、人との交流を持つことで、新しい情報や発見があり、心が活き活きします。誰かに何かを伝えようとすることで、表現力が豊かになり、顔の筋肉もよく動かされます。自然と笑顔が増えれば、免疫力もアップ! これらの良い影響が積み重なって、体が本来持っている治癒力や、自分で健康を維持する力も高まるのです。

新しい対策を考えよう!

新型コロナウイルス感染症など、感染症の予防策と、感染を防ぐための免疫力アップや体の防御力向上を目指す行動が、相反してしまうのは困ったことですよね。だからこそ、これまでとは違う「第三の対策」が必要なんです。

大切な対策として、以下の3つのことを意識してみましょう。

1.笑顔の効果を知る:笑顔は心と体の健康に良い影響を与えます。

2.マスクの常用による口腔機能低下のリスクを知り、より丁寧な口腔ケアをする: マスクをしていると、お口の機能が低下する可能性があります。いつも以上に丁寧に歯磨きなどをしましょう。

3.唾液の力を知る。唾液腺を活性化するエクササイズをする: 唾液は、お口の健康を守る大切な役割を担っています。

まずは自分の口の状態をチェック! オーラルフレイル自己診断

ご自身のお口の健康状態を知って、オーラルフレイル対策を始めましょう! 以下のチェックリストで、オーラルフレイルの危険度を簡単に確認できます。

オーラルフレイルのセルフチェックリスト

・半年前と比べて、硬い物が食べにくくなった(2点)

・お茶や汁物でむせることがある(2点)

・入れ歯を使っている(2点)

・口の乾きが気になる(1点)

・半年前と比べて、外出が少なくなった(1点)

・さきイカ・たくあんくらいの硬さの食べ物を噛むことができる(1点)

・1日に2回以上、歯を磨く(1点)

・1年に1回以上、歯医者に行く(1点)

※もし歯を失ってしまった場合は、入れ歯などを適切に使って硬い物をしっかり食べられるように治療することが大切です。

合計点数で危険度をチェック

0~2点: オーラルフレイルの危険性は低いでしょう。

3点: オーラルフレイルの危険性があります。少し注意が必要です。

4点以上: オーラルフレイルの危険性が高いです。早めの対策を考えましょう。

出典:東京大学高齢社会総合研究機構 田中友喜規、飯島勝矢

公益社団法人日本歯科医師会リーフレット「オーラルフレイル」より

NHK「あさイチ」でも紹介! おすすめの本

もっと詳しく知りたい方へ、こちらの本がおすすめです。

「歯周病、口臭、むし歯を防ぐ1分間殺菌ベロ回し」大久保 満男/飯島 勝矢 著

「1分間殺菌ベロ回し」歯科矯正科医 日本成人矯正歯科学会常任理事 日本アンチエイジング歯科学会常任理事 坂本紗有見 著

お口も元気に! 簡単エクササイズ

【(フリーペーパー)メディサポ2020年冬号より】

お口の機能の中でも特に重要な舌の力をチェックしたり、舌の位置を整えたり、舌と口周りの筋肉を鍛える簡単なエクササイズをご紹介します。坂本紗有見先生の著書「1分間殺菌ベロ回し」から。

アンチエイジング・ベロ体操

ベロを回す運動は、唾液の分泌を促すだけでなく、口の周りの筋肉を鍛え、引き締める効果があります。顔の輪郭がスッキリしたり、ハリが出たりと、アンチエイジング効果も期待できるんです。

口角アップ体操

1.ベロを上あごに吸い上げ、奥歯を軽く噛み合わせます。口は横に広げて「イー」と発音する形にします。

2.そのまま「シー」と音を立てて唾液を吸い込み、口を開けたまま飲み込みます。

3.口角が自然に上がり、ほうれい線も目立ちにくくなります。

ベロの吸い上げ体操

1.口を開いたまま、ベロのザラザラした表面全体を上あごにつけ、そのまま30秒キープします。

2.ベロが鍛えられ、あごのラインがスッキリしてきます。

※ベロは、上あごの少し奥の、吸い上げるような位置につけましょう。

※ベロの裏側の筋が伸びきるように意識しましょう。

ベロの正しい位置を知っていますか?

リラックスして口を閉じた時、ベロが上あごに優しく吸いついているのが正しい位置です。もしベロと上あごの間に少しでも隙間がある場合は、ベロの筋力が弱っているサインかもしれません。

正しい位置は、上あごのザラザラした部分の少し後ろのスペースで、ベロ全体が平らに広がって吸いついている状態です。この正しい位置を「スポット」と言います。

「あいうべ」体操

【(フリーペーパー)メディサポ2020年冬号より】

リラックスした状態で舌が上あごに触れていないと、口が開きやすくなり、口の中が乾燥して雑菌が入りやすくなります。この体操は、口呼吸を鼻呼吸に変え、お口の環境を良くする効果があります。小顔効果も期待できますよ!

ポイント

・それぞれの動きを3~5秒かけてゆっくりと行いましょう。

・1日に30回を目安に繰り返すと効果的です(朝昼晩にそれぞれ10回ずつなど)。

1.口を大きく開いて「あー」

2.しっかりと唇を横に引いて「いー」

3.唇をタコのように突き出して「うー」

4.ベロを前に力いっぱい突き出して「べー」

三重県津市でお口のお悩み・入れ歯相談なら田中歯科

「お口の健康は、心と体の調律へとつながる。」と田中歯科は考えております。皆さまの健康を根本から支える歯科医療を提供し、お口の健康を整えることが、心の調律にもつながる。
このように「病は気からを科学する」それが私たちのミッションです。


医院名

田中歯科

院長

田中伸子

所属学会・資格情報

・日本抗加齢医学会(JAAM) 専門医 
・日本アンチエイジング歯科学会(JSDA) 認定医
・JSDA ペリオフードコーディネーター
・JSDA サプリメントアドバイザー
・JSDA ビューティーアドバイザー
・日本歯周病学会 正会員

住所

三重県津市大門15-16

アクセス

バス:津駅前より京口立町で下車し徒歩7分 お車:津駅より車で約5分(専用駐車場あり)

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059-228-6444