「最低12時間食べないだけで体が回復」歯科医師が教える間欠ファスティングとお口の健康の意外な関係

「お口の健康は、心と体の調律(チューニング)へとつながる。」と田中歯科は考えております 。皆さまの健康を根本から支える歯科医療を提供し、お口の健康を整えることが、心の調律にもつながる 。このように「病は気からを科学する」、それが私たちのミッションです 。

先日、YouTube番組『2Sides』にて、消化器外科医の石黒成治先生と疲労回復の専門家である片野秀樹氏が大変興味深い対談をされていました。そこで語られていた「消化エネルギーの過剰消費」という問題は、現代人が一生を“ごきげん”に過ごすための非常に重要なヒントを含んでいます。

実は、人間が生命活動において最もエネルギーを消費するのは「食べたものの消化・吸収」です。本来なら傷ついた組織を修復したり、炎症を抑えたりするために使われるべきエネルギーが、ひっきりなしの食事によって「消化」にばかり奪われているのです。

アンチエイジング専門の歯科医師という視点からも、このエネルギー配分を整えることは、全身の調律を始めるための第一歩であると断言できます。

1. なぜ「食べない時間」が体を修復するのか?

石黒先生が提唱する「間欠ファスティング(断続的断食)」は、あえて空腹の時間を作ることで消化活動をお休みさせ、余ったエネルギーを「組織の修復」や「細胞のクリーニング」に回す画期的なメソッドです。

この習慣によって、細胞内の古くなったタンパク質を掃除する「オートファジー(自食作用)」が促進され、細胞のエネルギー工場である「ミトコンドリア」の活性化が期待できます。若い頃に比べて不調が長引くと感じるなら、それは細胞が自ら修復を行うチャンスを失っているからかもしれません。

【実践のポイント】

  • 最低12時間の空腹を作る: 腸の自浄作用(蠕動運動)を促し、組織修復のスイッチを入れるための最低ラインです。
  • こまめな水分補給: お水は積極的に摂りましょう。ただし、砂糖入りの飲料やアルコールは消化活動を伴い、ミトコンドリアに負担をかけるためファスティング中は厳禁です。
  • 自分に合った時間を見つける: まずは12時間から始め、16時間、20時間など、体が最も軽やかだと感じる「自分軸」を探ってみてください。

【歯科医師からのワンポイントアドバイス】

ここで付け加えたいのが「姿勢と咀嚼(そしゃく)」の大切さです。

近年増えているスマホ首などの猫背姿勢は、噛んだり飲み込んだりする筋肉を緊張させ、効率的な咀嚼を妨げます。しっかり噛めないまま飲み込めば、胃腸は過酷な消化作業を強いられ、せっかくのファスティング効果が半減してしまいます。「正しい姿勢でよく噛むこと」も、立派なエネルギー節約術なのです。

2. 「腸の始まりはお口から」お口の細菌が全身に及ぼす影響

石黒先生は「腸の始まりは口である」と仰っています。口から肛門までは一本の管で繋がっており、お口の環境を無視して腸内環境を整えることはできません。お口の細菌バランス(口内フローラ)が崩れ、悪玉菌が優勢になると、全身に深刻なリスクが及びます。

  • 腸内環境の崩壊: 歯周病の主犯格であるジンジバリス菌(P.g.菌)が唾液や食事と共に腸へ届くと、腸のバリア機能を低下させ、毒素を血液中に漏らし出してしまいます。
  • 炎症性疾患のリスク: お口に潜むクレブシエラ菌が腸に定着すると、免疫細胞を過剰に活性化させ、潰瘍性大腸炎などの深刻な炎症を引き起こす可能性が報告されています。

これに対抗するには、歯科医院でのプロフェッショナルケアに加え、母乳にも含まれる善玉菌「ロイテリ菌」などを用いた「バクテリアセラピー」が有効です。お口から善玉菌を補うことで、消化管の上流から腸内フローラをチューニングすることが可能です。

3. お口の「火事」が全身をサビさせる? 酸化ストレス対策

私たちの体が老化する大きな原因の一つが「細胞の酸化(サビ)」です 。 もし歯周病を放置していると、歯周ポケットの中で常に細菌との戦いが繰り広げられ、慢性的な炎症が続きます 。歯周病が進行した部分の炎症の総面積は、広げると「手のひら一枚分」にもなると言われています 。お口の中でこれほど大きな火事が起きている状態こそが、細胞の酸化と老化をどんどん加速させてしまうのです 。

私たちの体には、このサビの原因となる活性酸素を無害化する3つの抗酸化酵素(SOD、カタラーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼ)が備わっています 。そして、お口における最強のサビ止め剤こそが「唾液」です 。唾液には抗酸化タンパクという頼もしい成分が含まれており、質の良い唾液で満たされたお口は、全身の若々しさを守る防波堤となります 。

4. 心の休息がお口を潤す「心理的デタッチメント」

片野氏が提唱する、ストレスを意識的に切り離す「心理的デタッチメント」も、実はお口の健康に深く関わっています。

  1. 安静: 睡眠や昼寝でエネルギー消費を抑える
  2. 運動: 軽い運動で血流を改善する
  3. 栄養: ファスティングで胃腸を休ませる
  4. 親交: 大切な人との交流で幸福ホルモン(オキシトシン)を感じる
  5. 娯楽: 趣味や映画鑑賞で心を動かす
  6. 造形・想像: 料理やDIY、瞑想などで何かに「没入」する
  7. 社会: 旅行や掃除などで外部環境を変える

何かに没入し、ストレスを忘れる時間を持つと、自律神経の「副交感神経」が優位になります。実は、お口のサビ止めとなる「サラサラで質の高い唾液」が分泌されるのは、このリラックスした状態の時だけなのです。

逆に、休息を軽視してストレスを抱え込むと、唾液の分泌が減り、口内環境が悪化する原因になります。心身の切り替えは、潤いのあるお口を作るための「内面からのケア」と言えます。

5. 1975年の日本食とお口の健康が拓く「健康寿命」

健康長寿の秘訣として石黒先生が推奨するのは「1975年当時の日本食」です。特にミトコンドリアの発電を助ける「5-ALA(アミノレブリン酸)」を含む食品(黒酢、納豆、タコ、イカなどの伝統的な食材や発酵食品)は、細胞レベルのアンチエイジングに最適です。

最後に、生涯自分の歯を保つためのデータをご紹介します。 「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という8020運動の達成率は、2022年の調査で51.6%となりました 。

しかし、「もう20本ないから」と決してあきらめないでください 。

  • 歯が19本以下で「入れ歯なし(治療していない)」の人は、20本以上ある人に比べて「閉じこもり」になるやすさが1.8倍にもなることが示されています 。

  • 一方で、たとえ残存歯が20本に満たなくても、歯の喪失後にしかるべき治療(入れ歯やインプラントなど)を受け、ケアを続けている方々は、幸福感が高いことがわかってきています 。

お口の機能を修復することは、単に「噛めるようになる」だけでなく、社会との繋がりや人生の喜びを「再構築(リカバリー)」することなのです。

まとめ:不調を「幸福へのきっかけ」にするシンシアスタイル

私たちが提唱する「シンシアスタイル」では、体の不調を単なるマイナスとは捉えません。

  • GIFT(贈り物): 不調を、今までの生活習慣を見直すための「ギフト」と捉える。
  • STORY(物語): 治療を通じて、自分自身の体と心に向き合い、調和させていくプロセス。
  • TREASURE(宝物): 健やかさを取り戻した先にある、自分固有の幸福な人生。

間欠ファスティングで内側の修復力を呼び覚まし、適切な歯科ケアでお口の「火事」を鎮める。この両輪が揃うことで、心と体の素晴らしい調律が始まります。

一生ごきげんに過ごすための準備を、今ここから、私と一緒に始めてみませんか?

三重県津市でお口のお悩み・入れ歯相談なら田中歯科

「お口の健康は、心と体の調律へとつながる。」と田中歯科は考えております。皆さまの健康を根本から支える歯科医療を提供し、お口の健康を整えることが、心の調律にもつながる。
このように「病は気からを科学する」それが私たちのミッションです。


医院名

田中歯科

院長

田中伸子

所属学会・資格情報

・日本抗加齢医学会(JAAM) 専門医 
・日本アンチエイジング歯科学会(JSDA) 認定医
・JSDA ペリオフードコーディネーター
・JSDA サプリメントアドバイザー
・JSDA ビューティーアドバイザー
・日本歯周病学会 正会員
・米国エレベイズヘルスメソッド修士課程修了 
・米国エレベイズヘルス法 認定ヘルスコーチ

住所

三重県津市大門15-16

アクセス

バス:津駅前より京口立町で下車し徒歩7分 お車:津駅より車で約5分(専用駐車場あり)

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